御用邸から程近い山中に星山鉱泉有り。ＧＰＳ頼りに尋ねてみると山間の僅かな平地に赤軍派アジトの様な掘立て小屋が並び
その一つに家庭用のステンレス湯舟が置いてあり人の気配なし！
付近を偵察していると原チャに乗った五十路を過ぎたと思われるオヤジが何処からともなく登場！
金額を聞くと「ダッ、誰でも一人５００円なんだな、補助券１０枚で１回入れるんだな」と山下画伯調で答え、
支払いが済むと炭焼き小屋の様な釜に建築廃材を黙々とくべ出した。一人やっとの脱衣所で服を脱いで湯小屋に入ると
素っ裸だけに「チンチン」沸いた鉱泉が湯舟に溜まっている。入る時はその１６℃で湧き出る鉱泉を足してうめるシステム！
成分表も何も無いので何とも言えないがお湯自体は透明でヌルツル系のなかなか良い感じ！
後でオヤジに聞いたらここに来る途中のダート上り坂の手前に家があり、誰か通ると追いかける様に原チャで来るのだそうだ。
「ダッ、誰が通っても判るんだな」と画伯が申しておりました。今日は春らしく暖かったけど確かに良く温まる鉱泉でございました。
さて、ここに来る手前に気になる山道を見つけていたのでそこまで戻って偵察開始、シングルトラックながら程よく湿った路面を
トルクでグリップしながら進むと「寶剣坂（ホウケンザカ）」なる石碑が登場、陸軍中将松井庫之助書となるが知らねえ！
更に登ると葉山国際村のキャベツ畑に出た。しかしこの畑ぐるりに土止めコンクリート壁が巡りクリア不可。
仕方なく今来た道を戻ると分岐が現れベニヤにマジックで「子安方面」と書かれた看板がこっちにおいでをしている。
ヌタってはいるが勾配もきつくなく誘われる様に走って行くとチョッとした平地が現れ遠く富士の眺めにそよ風が心地いい！
マッここまではトレッキングなんだな！この先は下り坂、ヌタっても何とかなるだろうと前輪を坂にかけた途端
リヤブレーキロックのままで２０m程一挙に滑り降りた、単独行動の不安が心をよぎるが山側に片足着きながら更に下ると
視界の先に太さ４０cm位の倒木、前回スットン隊演習と同じ状況が出現、違うのは友軍皆無！
歩いて近づくととてもクリアは出来そうにございません。倒木の先を歩いて見ても同じ様な獣道が続くばかり。
もはやこれ迄とバイクに戻り、我引き上げんと欲すれども切り返しもままならぬ下りのシングルトラック。
暫し休憩体力温存するも、しまった水気の飲料積んで来なかったは後の祭り。結局バイク山側に自ら倒しエンジンガードを軸に
ギコギコと反転し元来た方向に何とか向けた、この時イチヨンサンマル時。
この作業で胸の赤いランプがピコ?ンピコ?ンと鳴り出してスタミナ切れ！
しかもこの先はヌタり坂が２０ｍ以上続く、試しに１回アタックしたが何事も無い様にリアタイヤが空転しフロントはあらぬ方向へずれて
反転場所から１ｍも進まないんだな！
その後数回のアタックで精も根も使い果たし出した結論が「バイクを捨てて取敢えず湘南ベースまで帰還を旨とする」
荷物をまとめトップケースの鍵を閉め、山道をたどると不法投棄のゴミの中に畑で使う鳥避けのネット発見。
「オ?カミサマ?これ使ってもう一度だけチャンスを下さい」巻いてあるネットは延すと５ｍ位になり４巻き有ったのでヌタり坂に敷詰め再度アタック、とどうだ！見事に坂を･･･そう簡単にクリアしないんだな、これが！それでも諦めず何回かのチャレンジでやっとの思いでチョッとした平地まで戻って来た。
さっき鉱泉で替えたばかりのシャツ汗だくになってまた元のシャツに着替えぐったりしていると、鳥避けネットを敷詰めたヌタり坂から
クロスカントリーの練習か？同じユニホームを着た屈強な若者（外人も居たなあ）４名駆け上がって来た。「大丈夫すか？」
大丈夫すかじゃねえよもっと早く上がって来いよと頭の中でつぶやいて口に出た言葉は「あ?大丈夫よ」この時ヒトナナマルハチ時。
何しろ水気を取ってないので口の中ネバーネバーアイランド、御用邸前のGSで値下がりしたガソリン入れずに
自販機のカフェオレとハチミツレモン立て続けに飲み干す。あ?美味し！お山を舐めてはいけません、いい気になってもいけません、
一人でお山は止めましょう。アタックするには老け過ぎた、不法投棄は罪だけど不法投棄に助けられ、功罪分け目は紙一重。
エイプリルフールにこんなディープな一日を過ごしてしまいウソつく余力も無いので御座います。
白千、三浦山中で遭難か？（長いよ！）
先を焦っていません？？？
最近の白千翁はどうしたんだろうな・・・なんか先を焦っていやしませんか？・・
命は１つですからね・・開けなきゃいけないのはＤＯＯＲのドアで、棺桶のドアではありませんぬぞ
命は１つですからね・・開けなきゃいけないのはＤＯＯＲのドアで、棺桶のドアではありませんぬぞ